あれやこれや

とりあえず、なんでも書きます。

秋の収穫祭! パメラ・バジョゴの「Toto」

土曜の夕暮れ時、薄暗がりのキッチンで手を動かしているとラジオから不思議な感覚の曲が飛び込んできました。

淡々と連なるアフロなリズムに、折り重なり流れていく色とりどりの音の要素。そこへ滋味に満ちた語りのような歌が乗り、ところどころに出てくる呟きのような「トトトト…」。

この時聴いていたのはNHK FMの『ちきゅうラジオ』、音楽ライターの原田尊志さんによる『ほかではなかなか聞くことのできない世界の音楽』というコーナーです。

んん?なんだろう…、と思いながら近づいて気づいたら真ん中まで引き込まれちゃった、みたいな魅力のこの曲、パメラ・バジョゴ(Pamela Badjogo)というアーティスの"Toto"という曲でした。原田さんはこの曲を「万華鏡を覗いているような」と表現されていましたが、まさにそれ。キャスターのお二人と一緒に私も頷きました。

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パメラさんはアフリカ中部のガボン出身で現在はフランスを拠点に音楽活動をしながら差別など社会的な問題の提起をしているようです。

toto」というのは彼女のバックグラウンドにあるどこかの土地の言葉で「塵」もしくは「土」。

「私たちはみな塵のようなもの」と歌われているらしいという解説でしたが、らしい、というのはこの歌で使われているのが稀少な言語であるためです。私もフランスのサイトで歌詞を見つけたのですが、ネットの翻訳機能も歯が立たない…。

歌全体の意味が掴めないのがもどかしい気もしますが、この言語で歌われていること自体にも意味がありそうですね。

https://youtu.be/xQs9XcQg0u4

映像に込められた示唆もありそうですが、MVは素敵でパメラさんはチャーミング。

素晴らしい曲とアーティストの存在をまた一つ知ったことはこの秋の収穫。彼女の作品、もっと掘っていきます。

原田さん、ありがとうございます!

少なくとも今年いっぱい「トトトト」が頭から離れないでしょう。