我が家はマンションの高層階。いつも災害時のことが頭にあり、水やその他の生活用品はもちろん食品も保存の効くものを準備してきたのですが、このごろは物価上昇、食糧危機などへの対策もあって、より真面目にストック品について考えざるを得なくなってきました。
布団や衣類を処分してすっからかんになった押し入れがストック品置き場です。襖を取っぱらってオープンな棚として使うことにしました。風通しがいいし中身が一目瞭然で整理もしやすいので気に入っています。ストック品置き場と決めてしまえば少々置いてあるものが目に触れていても機能美として認識されるので案外(私は)気になりません。
ここにお米、豆、穀物、乾燥野菜、ソイミート、缶詰、レトルト食、調味料、手作り味噌、水、非常用グッズ、トイレットペーパー、ガスボンベ、ペット関連グッズ、その他の日用品をずらりと並べています。
うちのような住まいが災害に遭った場合、火事でもない限り避難所へ行く意味があまりないし、この場所で人に頼らずなんとか2週間くらいは過ごせるくらいの準備をしておこう、と常々夫と話してきました。
今、ローリングストックをしながら少しずつ品目や数を増やしていっていますが、まだまだ六分目という感じでしょうか。
先日ここを整理していたら、購入しておいた食材が賞味期限切れになっていることに気づきました。それはキャンプを想定して作られたスープ煮具材のレトルトなんですが、昨年ネットで見かけ非常時に応用が効くかなと思って購入しておいたもの。
石田缶詰さんの “キャンプ カレーの具” 。
「非常食」として出番がなかったことに感謝しつつ、もったいないから食べなくちゃという義務感だけで中身を鍋に投入。実はレトルトにありがちな脂の固まりが憂鬱で期待なんかまったくしてなかったんですが、予想に反してスープがサラサラ。ちょっとびっくり。
豚肉、鶏肉、牛肉の3バージョンを全て試しましたが、多分メーカーさんが意識的に脂身や皮を外してあるのかな? 具材、スープともにスッキリ、サッパリ、しっとりとクセのない優れものでした。
基本、キャンプ飯としてカレーやシチューにいかが?という感じの商品ですが、これは洋風でも和風でもないスープ煮なので味噌や醤油仕立てにしてもいいし普段使いしてもいい。ポークタイプを味噌で豚汁風にしてみましたが美味しかったです!
野菜もお肉も国産というわりに2人分が税込み400円前後と、めちゃくちゃ高いわけではないので、ローリングストックを考えて買っておけば、「あ〜、今日はどうしても何も作る気しねえ」というとき、味噌でも醤油でも加えてみれば野菜も肉も摂れる一品ができるし、心強いではないですか。
ニンジン、ジャガイモの食感はさすがにキッチンで手作りしたものにかないませんが私には許容範囲です。
あれあれ、ひとり『暮しの手帖』っぽくなってきたわい。
決してメーカーさんの回し者ではありません。それなりかな〜と思っていた商品が期待以上のスペックだった喜びを与えてくれたので、「リピあり」として備忘録がわりにここに残しておきます。